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アルマジロナイフのラコタDays

~ 八五郎出世 ~

勉強も運動も人より出来ないだけの

ただの真面目で普通の文系だったのに、

中学では
先生が俺を見ながら、どうしてコイツに出来る事がお前らに出来ないんだ!といわれ
高校では
二人で騒いでいたのにもかかわらず俺だけ職員室に呼ばれることもなく…
(わはは、共に実話ですよ。スゴイだろ)

まあ劣等生だったわけだが

こいつらは、わかってないなー。
としか思わなかった。

でも劣等生でなかったら
その後、
何もかもに疲れきってやっと部屋に辿り着けて
行き倒れのように倒れて眠る経験も、
帰り道
悔しくて、歩くのも辛く
おもわずベンチに腰をおろすこともなかったろうし、

そうなると、

キャンディセッズで泣けてくることもなく、
星野道夫の文章に心を躍らせることも
志ん生が楽屋のウワバミと呼ばれていたことも
チャボが教室に居場所がなかったことも知らないだろうし、

だったら、

荒野でコヨーテの鳴き声に包まれる夜もなかったろうし、
真夜中のスタジオで完成したジュエリーを手に、良しっ!!と一人小さなガッツポーズをすることもなかったんじゃないか。

劣等生にしかわからない、そんなこともあるのだ。






# by Armadillo-knife | 2020-06-18 16:01 | アルマジロナイフの日々

~ プレーリーサインバングル ~

プレーリーサインというタイトルのバングルです。

トップはアパッチブルーターコイズ。
サイドがティピのスタンプで月と月光。

ティピのスタンプはティピのポールやフラップを表現して、ティピ感がリアルに出ています。

サイドの刻みはライトニング、

ライフラインの線を挟んで、スピリットボールに囲まれた矢、


ベアパウ、

サークルに下がったイーグルの羽根。

これらで大平原に表れるサインでその世界を表しています。

暗闇にはしるライトニング、乾いた大地に照りつける灼熱の太陽、夕立、丘の上、ドラムの音と唄、大雪の日

そんな情景への郷愁をスタンプで表現したバングルです。

でも、単純に
おっ、このスタンプなんか良い感じ!
可愛いじゃん!
なんて楽しく思って頂けたら、それだけでこのバングルは大成功!

こんな夜ふかししたくなるような週末の夜は、
肴、買い込んで、一杯ひっかけながら
北千住ブロンコさんのホームページみて妄想膨らませて泥酔いしようぜ!


~ プレーリーサインバングル ~_d0144100_12402564.jpg

~ プレーリーサインバングル ~_d0144100_12425812.jpg
この素晴らしい写真は、ブロンコさんです。





# by Armadillo-knife | 2020-05-16 12:43 | バングル

~ ライド オン ホース ペンダント ~

平原インディアンが描いたハイドペイントやレッジャーアートと呼ばれるタッチが好きです。
そんな雰囲気をもったデザインを制作したいと思い、作りました。

ライドオンホースペンダントの新しいバージョン。

馬のタテガミは体の外に方に向けて描くものと、体の中に向けて描くものがあります。
このペンダントのデザインは、いにしえの時代を参考にして、体の中に向けて描きました。

尻尾にも意味があります。
ラコタには、戦の道に入ることを“馬の尻尾を結ぶ”といいます。
そして、戦の道を退くことを、”馬の尻尾を解く”といいます。

なので、馬の尻尾を結び、尻尾に鷲の羽をくくりつけたデザインにしました。

馬の体の後ろの部分には斑点があり、まだら馬であることがわかります。

馬の体の前には、赤いライトニングとスピリットボールをインレイして、メディスンのペイントを施しています。
それぞれは、チップインレイという技法です。
通常は、ソリッドインレイという技法で作るのですが、ラコタといえばチップインレイ!ですので、今回は馬の部分のインレイはラコタのチップインレイ技法を使いました。

ラコタのチップインレイは通常とちょっと違うやりかたで、手間がかかります。
チップインレイをすることによって、風合いがでるので、今回はラコタのやり方でチップインレイを施しました。

馬上のインディアンには、フェイスペイントとヘッドドレス。
シールドと、それから風になびくトレードクロス。

ここでの重要なパートは、立体的になったソリッドインレイのシールドと馬の目!!

シールドの黒く見えるパートにはラピスとベリーンのラインが二本入っていて、白い部分はマンモスアイボリー、赤はパイプストーンです。

馬の目は、マンモスアイボリーとジェットが使われています。

シールドは戦いの盾として使われており、ラコタの伝統では、バッファローの首の皮で作られていました。
バッファローの首の皮はとても厚く硬く、その時代の銃弾さえはじいたと言われています。
また、シールドには、それぞれのメディスンがペイントされていました。

私が、このシールドのデザインを使い出したのは20年ほど前になります。
このような、ラコタの伝統に関連するものを作った時、ラコタの先生たちは、まず、褒めてくれて、それから、
「何故これを作ったのか」
「このデザインの意味は何?」
と、聞いてくれて、それについて様々なことを教えてくれました。

教え方がとても上手で、今思えば、私の正しいとか間違っているとかの前に、それを尋ねることが、私にとって一番の大切なレッスンだと考えていてくれた気がします。

そして、この馬の目!
このような作品での、インレイの目は、とても重要なパートになります。
目によって、動き出すというか、物語るような・・・

飛び出す絵本のような世界を表現できたら、などと考えています。
なかなか楽し気な作品になりました。

マライカさんで、絶賛発売中です!



~ ライド オン ホース ペンダント ~_d0144100_19155192.jpeg
~ ライド オン ホース ペンダント ~_d0144100_19155612.jpeg






# by Armadillo-knife | 2020-04-13 19:16 | ペンダント

~ サウスウェストチャンネル ~


今では信じられないが、ありとあらゆるSNSが無く、パソコンもなく、携帯電話さえ無いと云う時代があり、それが私の若い頃で、レコードとカセットテープとテレビとラジオと雑誌しか無かった時代だ。

家の電話だって、家に付いたのは小学校1年か2年のころだった。

中学生になって好きなロックバンドの映像など見たくても、
テレビではそんなもの殆ど無く、
動くマークボランなんて
観れる機会なんてなく、
レコードと雑誌で想像を膨らませるのだった。

その頃にまさに、
そうそう!
なんて思う曲を聞いた。

RC
サクセションというロックバンドの曲で
大体こんななの。

「オンエアァしてくださあーい
見たいのはロックショー

チャンネル回して
夢のロックンロールテレビショー

僕の毎日ホントは孤独なんだ

ラジオじゃ物足りなーい
レコードは聴き飽きた

だからお願いプロデューサー!


なんてですね。

その当時のロック少年の気持ちを代弁する様な曲がありました。

インディアンについても同じで全く情報なんてなく、
なんとか本を見付けて貪り読む位で、

インディアンジュエリーと云う単語すら一般的には誰も知らない時代があったのです。

インディアンジュエリー?何それ?みたいな時代です。

その頃は「レイ厶ディア」や「アメリカ先住民の精神世界」「薄いインディアンジュエリーの洋書」をボロボロになるまでいつも携えていました。

まさに、
清志郎ではないけれど
替え歌でこんな風におもっていました。

「オンエアしてください

見たいのはネイティブアメリカンテレビショー

夢のインディアンジュエリーテレビショー

雑誌は擦り切れた

お店に行くだけじゃ物足りない

だからお願いインディアンジュエリーのプロデューサー」

なんてね。

そしたらなんと!!
ユーチューブで見付けた。
サウスウェストチャンネル!

めちゃくちゃ面白い。
ありがとうサウスウェストチャンネル!
こんなテレビが観たかった。
もう最高なんです。

ラグの回なんて素晴らしく勉強になったし、もう泣けてくる。

アーティストのインタビューは
雑誌のロックスターのインタビューを何度も熟読していた高校生の頃みたいに興奮した。

こんなテレビショーが見たかったのよ。
インディアンアートファンとしては!

至福の時間だよ。
素晴らしいよなあ。
夢のようだ。
待ってたんだ、
こんなテレビショー。

これ沢山続けば
俺、毎日が楽しくなっちゃうなー。
フライブレッドの回なんかも見たいなあ。

だからお願いサウスウェストチャンネルのプロデューサー!







# by Armadillo-knife | 2020-01-24 15:44 | アルマジロナイフの日々

~ ランダーブルー カービングインレイペンダント ~

新年あけましておめでとうございます。
今年も宜しくお願い致します。

さて、今年のお正月は母親の所へ帰省することが出来ました。

普段はそんな素振りを見せないがやはり一人で寂しいのだな、と感じることもあります。

「あはは、あんたが帰ってきちょるから興奮して血圧があがるわあ」なんて嬉しそうにしていました。

豚汁、すき焼き、刺身にビールや日本酒、梅干しに熱いお茶にミカンやナッツ
随分沢山用意してくれたんだな

我々は些細な事で口喧嘩もするが仲も良いので、その30秒後二人でゲラゲラわらっているなんてこともあり、楽しく過ごしました。

「ああ、そういえばねお父さんが来てくれたんよ」

「私ね、お父さん亡くなって仏壇に話しかけるじゃろぅ、その時にね、

お父さん、二年だけ一人暮ししてみたいから二年たったらそっちいくけえねぇ、言いよったんじゃけどね、
もう二年なるから、
お父さん二年なるけど、
もう少しこっち居ろうと思うんよ。言うたんよ」

「そしたらね、お父さん夢に来てくれちゃって!

最初、何処かわからんけど周りがざわざわしよる。周りに人はおっちゃないけど、なんかざわざわしよるんよね。

そしたら、
ふっとお父さんが来てから、
お前どうするかぁ?
聞いてじゃけぇ、
まだ、ええよ。(まだこっちいますの意)
言うたらね、
わかったあ。
言うて行っちゃったんよ」

お父さんの声を夢で聞いたのは初めて。
なんてそんな事を言っていました。

なんだかんだ、父親はいまだ母親を見守り続けているんだな。



年末最後にランダーブルーのサンバーストで、サイドにインレイで3ピース程カービングインレイと云うペンダントを制作しました。

納得出来る素晴らしいペンダントに仕上がりました。
お客様、お取扱い店舗様のお陰で成長させて頂けています。
心よりの感謝を。

ありがとうございます。

~ ランダーブルー カービングインレイペンダント ~_d0144100_12393575.jpeg
~ ランダーブルー カービングインレイペンダント ~_d0144100_12394378.jpeg

~ ランダーブルー カービングインレイペンダント ~_d0144100_12394845.jpeg





# by Armadillo-knife | 2020-01-17 12:41 | ペンダント

ラコタ族(スー族)インディアン三昧な日々とジュエリー制作記
by Armadillo-knife

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